新百合ヶ丘はこれからどう変わる?まちづくり方針のポイントをわかりやすく解説!

新百合ヶ丘駅 北口 イベント・ニュース

私たちの愛する新百合ヶ丘駅周辺の未来について、川崎市がこの度「新百合ヶ丘駅周辺地区まちづくり方針」という大切な計画をまとめました。これは、私たちのまちが今後どのように、なぜ変わっていくのかを示す羅針盤のようなものです。

今回は、このまちづくり方針のポイントを、地域の皆さんに分かりやすくお伝えします!

なぜ今、まちづくり計画が必要なの?

新百合ヶ丘駅周辺は、昭和49年の駅開業や小田急多摩線の開通をきっかけに大きく発展し、川崎市の「広域拠点」として、商業・業務・公共機能、そして芸術・文化施設や豊かな緑が集積するまちとして成長してきました。

しかし、時代の変化とともにいくつかの課題も出てきています。

交通渋滞:人口の増加に伴い、特に駅中心部で慢性的な交通渋滞が発生しています。駅へ向かう車や、南北方向の移動による交通集中が原因の一つです。特に駅北口は駅前広場が狭く、バス発着が南口に集約されていることも課題です。

老朽化・未利用地:駅周辺の建物には、昭和終期から平成初期に建てられたものが多く、建物の高経年化が進んでいます。また、駅近くにまだ活用されていない土地も残っています。特に駅北側は、南側と比べて土地の高度利用が進んでいません。

少子高齢化:麻生区全体で高齢化率が上昇し、今後さらに進展することが予測されており、コンパクトで効率的なまちづくりが求められています。

横浜市高速鉄道3号線延伸:将来の3号線延伸を見据え、さらなる都市機能の集積や交通結節機能の強化が必要になっています。

緑の連続性の不足:麻生区全体は緑が多いものの、駅中心部ではまとまった緑が少なく、緑のつながりが途切れている状態です。

これらの課題を解決し、将来にわたって新百合ヶ丘がより魅力的で、多くの人が訪れ、住み続けたいと思える「広域拠点」となるために、このまちづくり方針が策定されました。

まちづくり方針のポイントは?

この計画では、主に以下の4つの分野で取り組みの方向性が示されています。

1.土地利用(駅中心部の高度利用と都市機能の充実)

コンパクトで効率的なまちへ:少子高齢化に対応するため、駅中心部の土地を高度に利用し、商業・業務・都市型住宅などの多様な機能を集約することを目指します。

人を呼び込む魅力づくり:新百合ヶ丘の魅力である芸術・文化や豊かな自然を最大限に活かし、国内外から人を呼び込めるような機能(多様な店舗、オフィス、教育施設など)を充実させます。

多様な人が暮らしやすい住まい:高齢者、子育て世代、外国人など、様々な人が安心して暮らせる住まい方や、世代間の交流を促進する取り組みを進めます。

2.交通体系(誰もが移動しやすい交通環境の整備)

交通渋滞の緩和:駅周辺の道路拡幅や、駅前広場の適正な配置・再編(特に北口の拡充や公共交通の南北適正配分)により、交通の分散化を図り渋滞を減らします。

歩行者優先で快適に:歩行者、自転車、自動車の空間を分離し、デッキなども活用して、安全で快適に歩ける空間を増やします。歩いて楽しい「ウォーカブル」な駅前空間づくりを目指します。

多様な移動手段の促進:路線バスに加え、シェアサイクルやデマンド交通といった多様な交通手段の導入を促進し、駅から離れた地域からのアクセス性も確保します。

3号線延伸と連携:3号線延伸による新しい駅(王禅寺エリア、虹ケ丘エリアに予定)との連携も図り、交通結節機能の強化を目指します。

3.都市環境(緑あふれる潤いあるまちの整備)

駅中心部にも緑を:駅近くの土地開発にあたり、周辺の緑とつながるような一体的な緑や、立体的な緑空間の創出を誘導します。民有地の緑化や街路樹整備など、官民連携で緑を増やし、緑のネットワークを強化します。

緑を活かした快適な空間:ヒートアイランド対策として、緑陰などを活用し、快適な歩行空間を整備します。

地域と連携した緑づくり:公園や緑地を活用した地域活動を促進したり、市民による緑化活動を支援したりすることで、まち全体の緑を豊かにしていきます。

4.都市防災(災害時における安全性の向上)

建物の耐震化:老朽化の進む建物の耐震化を促進し、まち全体の防災性を高めます。

防災拠点の確保:再開発などの機会を捉え、災害時に帰宅困難者が一時的に滞在できる施設や防災備蓄倉庫、安全に避難できるまとまった空間(オープンスペース)を確保します。

緊急車両のアクセス向上:区役所や消防署などの防災関連施設への道路アクセス性を向上させます。

地域ごとの防災対策:土地区画整理事業区域外のエリアなど、課題のある地域の防災性向上にも取り組みます(建物の耐震化や情報伝達など、ハード・ソフト両面)。

計画を推進するための「戦略的誘導エリア」とは?公共施設はどうなる?

計画を効果的に進めるために、まちの課題解決や賑わいづくりを牽引するエリアとして「戦略的誘導エリア」が指定されました。これは、駅に近いエリアのうち、特に未利用の大規模な土地や、大規模商業施設などの敷地で、区役所や交通広場といった公共施設の敷地に隣接している場所などが含まれます。これらのエリアで、民間活力を活かしながら集中的にまちづくりを進めます。

特に駅北側は、喫緊の交通課題に対応するため、戦略的誘導エリアを中心とした一体的なまちづくりが先行して検討されます。検討にあたっては、区役所や交通広場などの公共施設敷地との連携も検討されます。

そして、皆さんが気になる公共施設(区役所、市民館・図書館、消防署など)についてですが、多くが建設から39~42年が経過し、高経年化が進んでいます。市全体の資産マネジメントの一環として、新百合ヶ丘駅周辺エリアはモデル地域に選ばれており、まちづくり全体と連携しながら、公共施設のあり方(建て替えの可能性も含め)についても幅広く検討が進められています。令和7(2025)年度には、今後の取り組みの基本的な方向性が示される予定です。

これからの新百合ヶ丘

このまちづくり方針は、新百合ヶ丘が抱える課題に向き合い、将来を見据えた「より質の高い、魅力ある広域拠点」となるための第一歩です。計画は今後、市民や関係者との意見交換を踏まえながら進められていきます。

私たち住民一人ひとりが、まちの未来に関心を持ち、市や関係者の取り組みに注目していくことが大切ですね。この計画が、新百合ヶ丘のより良い未来につながることを期待しましょう!